ルドルフ・シュタイナーの黒板絵
ルドルフ・シュタイナーの黒板絵
「シュタイナー教育」や「人智学」の始祖として日本でもその名が多く知られるルドルフ・シュタイナー。彼は講義の際に聴講者に図示するために、黒板にチョークを用いて、色彩豊かで神秘的なドローイングを描いていました。そうしたドローイングは、その美しさに見せられた弟子達によって保存され、1919年から1925年にスイスのドルナッハで彼が死ぬまでの6年間に描かれた約1000点が、今もシュタイナー財団で大切に保管されています。 黒板絵が世に知られるようになったのは、1994年のヴェネチア・ビエンナーレ、あるいは、国内では1996年にワタリウム美術館の観覧会からのことです。以来、実に20年近くも世界各国を巡回し、現在では20世紀の芸術に多大な影響を与えたとして、抽象画ではパウル・クレーにも匹敵する芸術を評価されるほどになっています。本書は、現在もさまざまな学問分野に残るシュタイナー思想への理解を深めるための最適な入門書です。2013年にヴェネチア・ヴェンナーレで発表された本邦初公開の黒板絵約100点を収録しています。
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