魂のこよみ

魂のこよみ

夜の神聖さを星とともに祈り、朝の太陽を地球とともに喜ぶために。宇宙と人間、そして四季の祝祭の視座からのシュタイナー言祝ぎの1冊。

~第2版まえがきより~

一年のめぐりは、それ独自のいのちの営みを持つ。人の魂は、その営みを共に感受することができる。一年の営みが週ごとに異なって語りかけることを自らに作用させるなら、人の魂は、そのように共に生きることを通して、初めて自己自身を正しく見出すだろう。そして、魂を内側から強める力が目覚めるのを感じるだろう。時の流れの中で起こる宇宙の進行の意味に参与できることにより、その力が魂の内で目覚めんとするのだ、と気づくことだろう。そうすることで初めて魂は、自分と自分が生まれてきた世界とをつなぐ、繊細な、しかし意味深い糸がある、と気づくことになる。この暦の中にしるされている週毎の箴言は、一年の営み全体の一部であるその週に生起することを、人の魂に体験させる。魂がそれと一つになる時に、いのちの営みが魂の中に響かせるものが、この箴言に表現されている。自然の歩みとの健やかな「一体感」、そしてそこから生じる力強い「自己発見」が意図されているのであり、このような箴言に沿って宇宙の進行を共に感受することは、人の魂が自分自身を正しくわかりさえするなら、魂が切に求めるところのものだと、確信されているのである。

 

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