■シュトックマー社のこだわり
シュトックマー社は世界中から、蜜ろうを集めていますが、ブレーメンにある研究所で詳しく検査され質の良いものだけを使用します。悪質なところでは、生産性を高めるために巣箱の中にパラフィンをしみこませ、密蝋をのりやすくしているため、パラフィンが混入してしまうことが多いそうです。もちろん、そういったものは使用されません。また、すべての工程が手作業で行われています。
蜜ろう粘土のセロファン包みまでも手作業なのです。現在の社長ペーター・ピショッタ氏曰く「人の手ほど優秀な点検機能はないのです。これら芸術製作に関わる画材を美しい状態で届けるためには、無駄と思えても機械では無理です。」とのこと。
もちろん人々にやさしく(安全)かつ、リサイクルできるように研究されています。クレヨン・絵の具・粘土はドイツでの食べ物に使われている基準を設定されており、入れ物もリサイクルのために単一な材料で作ります。例えば、ブリキ缶ケースにはブリキ以外は使用しないなどです。プラスティックケースには商品名を記入するシールもプラスティックフイルムを使用するといった具合です。
社内の部屋の壁に作品が飾ってあったので、「子供たちの作品ですか?」と尋ねると「これは私たちが遊んでいるんですよ。」と社長は答えられました。よく聞くと、会社にシュタイナー芸術学校の先生を招き、週に何度か社員で絵を描くなどの芸術活動を楽しみながら仕事をしているそうなのです。いかに彼らが自分たちの商品に愛情を持ちながら仕事しているかがわかるエピソードですよね。 |